物を捨てることが困難な人のための「不要品の整理」につまずかない3つの策
自分の部屋の整理を始めて、不要品の整理で詰まった経験はありませんか?
また、これから不要品の整理に取り組みたいけど何かと不安が募ることはありませんか?
部屋を整理するとは、多くの場合、物を捨てるという作業に直面することになるのです。
しかし、部屋の中の物を一度に大量に捨ててしまう行為は、あまり勧められません。
その理由は、人の心は大きな変化を受け入れるのが難しい傾向にあるからです。
大きな変化を求め、自己変革を望む人はたくさんいますが、実際に大きく変わる機会が来ると、なかなか踏み出せないものです。
特に、思い出の品を手放すときがそうかもしれません。
不要品の整理 = 全部一度に捨てる
これが一般的なイメージかもしれません。
しかし、実際には、自分の心とじっくり向き合いつつ、少しずつ不要品の整理を進めることが大切です。
なぜ自分の心と向き合うことが必要なのか、そして物を捨てるという行為の意味を理解するために、ここで具体的に説明します。
不要品を上手に処理する人とそうでない人
私が20代後半に実家に戻ったとき、自分の部屋の不要品の整理を行いました。
当時は何の情報もなく、「不要品の整理」という考えさえ頭になかったため、ただひたすらに部屋の中の物を捨てていきました。
その理由は、当時の私が心理的に追い詰められていたからで、物を捨てることで何かに反発しようとしていたのだと思います。
同時に、テレビドラマのような美しい内装に憧れて、部屋をスッキリさせたいという願いもありました。
部屋の中の95%以上の物を捨てましたが、不要品の整理を終えた後に後悔したかといえば、"ほとんど"の物に対して後悔はありませんでした。
ですから、あなたが部屋を整理したいと思っても不要品の整理に対する心配があるなら、その"ほとんど"は問題ないと思うので、安心して取り組んでいただいても良いと思います。
ただし、"ほとんど"が問題ないとはいえ、それが100%ではないということを理解することが必要です。
これが不要品の整理で成功する人とそうでない人を分ける要素ではないでしょうか。
それでは、不要品の整理でつまずかないためにはどう進めれば良いのでしょうか?
1、モノを手放す行為の真実について考える
モノを手放す、その行為は何を意味するのでしょうか?
おそらく多くの方が、不要になったからモノを手放すと答えるでしょう。
しかし、モノを手放す際、何を基準に決断しているのでしょうか?
その基準を具体的に語れる人は、意外に少ないのかもしれません。
我々の日々の決定の大半は「感情」によって左右されています。
いくら論理的な人間でも、人間性からくる感情は判断に重要な役割を担っています。
例えば腹が減った時、何を食べようと思いますか?
食べるという行為は、単に空腹を満たすだけではなく、どの食品を選び、何を味わうかは、感情が決めていると言えます。
このことは、モノを手放す際も同様で、自分の感情によって判断していることを理解することが大切です。
2、物への執着を放つことで心の安らぎは得られるのか?
物を手放す時、感情が大いに関与すると説明しましたが、物が手放せないのは、その物への何らかの感情、つまり「執着」が離れないからです。
不要な物を手放す際に苦労する人の多くは、この執着心が原因です。
一度整頓してスッキリしたのに、また同じ状況に戻ってしまった経験はありませんか?
一度手放したのに、何カ月も経たないうちにまた同じ物を買ってしまった経験はありませんか?
大切なのは、モノを手放す行為そのものではなく、自分にとって本当に価値あると感じる物ならば、他人がどう見ても価値の無い物であろうと保持すべきだということです。
放つべきなのは、現在の生活でトラブルを引き起こす「過剰な執着」です。
本当に放つことで楽になれるかどうか、自分自身に問いかけることが大切です。
3、整理整頓のメリットを検討する
部屋を整理整頓する、その行為が持つ意味とは何でしょうか?
自分がどのような状態を目指しているのか、明確にイメージすることが重要です。
目的が曖昧だと、進む方向が定まらず、目標達成が困難になります。
もし、心から愛する物で部屋を満たすことができたらどうでしょう?
日々をどんな気持ちで過ごせるか、想像してみてください。
不要な物をうまく処分するためのアプローチ
部屋が整理整頓できない背後には、自己の内面との深い関連があります。
物を手放す時に苦労を感じるのは、それは過去の辛い経験が影響しているからです。
その結果、物に依存して心の隙間を埋めようとする傾向が見られます。
もし、執着が深刻であると感じるなら、誰かプロにに相談することをおすすめします。
皆さんが心地よく、シンプルな生活を送れることを心から願っています。